ユーチューバーアルフさん

 

今回のアナジクインタビューは、甘いマスクと柔らかな物腰にファンも多い馬王子こと

ユーチューバーのアルフさんです。

 

アルフさんのチャンネル登録数は2018年6月現在3000人以上。人気動画の再生回数は145万回を超える人気ユーチューバーです。

アルフさんは発達障害のADHDとASDを併発しています。

25歳の時に診断されたそうですが、アルフさんと話をしていくと、この発達障害という言葉について考えさせられるインタビューになりました。

 

 

小さい頃は手のかかるやんちゃ少年

 

今でこそ大人しいイメージのアルフさん。小さなころはやんちゃで友達とよくケンカをし、学校に親が呼び出されることもしばしば。

不登校の時期もあったと言います。

しかし小学校高学年に差し掛かると、ある没頭できる最高の趣味を見つけます。

 

馬との出会い

 

それがアルフさんのキーワードになる「馬」です。

元々は某牧場経営ゲームが好きで、そこに付いていた限定小冊子の中に、実在の馬の名前をモデルにしたキャラクターを見つけたのがきっかけです。

最初は名前聞いたことあるな、くらいだったのですがたまたまその馬と自分の誕生日が同じことが判明。

共通点を探すうちに馬に興味が出てきました。

そして馬に関連する言葉を探していくと、実は世の中には馬に関係した言葉がたくさんあることに気が付きます。

それを探すうちに馬が好きになっていったそうです。

そんなアルフさんの小さい頃の夢は競走馬の調教師。

そちらの道には進めなかったものの、大学も農学部に進学します。

 

大切な人の存在

 

「僕は馬を扱うのが好きというよりも、馬について調べるのが好きなんです。そして知識が増えていくのが楽しい。

本に乗らないような知識が好きなんです。」

アルフさんの動画を見ていても思ったのですが、アルフさんは好きな対象をコントロールしたいというよりも、その対象を尊重する印象を受けました。

 

「何かその対象を所有したいとかはないかもしれないです。それは対象が人であってもそうですね。あ、でも好きな女性に対してやきもちは焼きます(笑)。

自分が好きな女性に対してやきもちを焼いても、基本的には口に出さないです。でもだからこそ、それを口に出したいなと思ったらこの気持ちは本物だと思います。」

アルフさんは今、大切な人がいるんですね。

「はい。その人は僕の人生を変えてくれました。その人は穏やかで優しい雰囲気だけど、自分の意見がしっかりあってそれを軸に生きている人です。

僕はそういう所を尊敬しているし、素敵だと思います。

ちょうど前の仕事の退社を決めて、発達障害の診断を待っている時にその人と出会いました。この先どうなるのか不安だった僕に勇気をくれた大切な女性です。」

その女性に感謝している様子がアルフさんの話し方からも十分伝わってきます。

 

人間関係と発達障害

 

「僕は前の職場でみんなが簡単にやっていることができなかったんです。それを自分が一番わかってた。」

そう語るアルフさんの表情は浮かないものでした。

アルフさんが感じたそのつまずきとはなんでしたか?

「僕は自分で人の気持ちを理解することが凄く苦手だと思っています。気を付けてはいるけれどそれが一番正しいとかもわからないし。

ここはこうした方がいいだろうなって思った話し方が外れてたりしたこともあって。人によって話し方を変えるというのができる気がしません。」

 

発達障害の人は最初から人に興味がないと書いている専門書もありますが、それについてはどう思いますか?

「それは僕の考えでは、発達障害の人は関わり方が極端だから人に興味がないように見えるんじゃないかと思います。僕は普通に人に興味はあります。

小学生の時に仲良くなった友達とも、今でも友達だと思っているし、交流があります。連絡を取らなくなったら縁が切れるとは思わないですね。」

これは私の意見ですが、発達障害のあるなしに関わらず、人と関わりたいって思う本質は誰もが持っていると思うんです。

「うーん、発達障害が無くても人に興味がない人はいますし、発達障害があっても人と関わりたいと思う人は思うしカテゴライズは完全にはできないと思っています。」

 

 

仕事と発達障害の関係

 

ある発達障害当事者の方がおっしゃっていた障害とは仕事をしたらわかるやつだよというセリフがとても印象に残っています。

そこには仕事とはこうでないといけないという枠があってそこから外れるとダメみたいな感覚というか。

「僕もうまく言えないけれど、確かに障害というものは社会に出てから強く感じるようになりましたね。

学生時代も悩みはいろいろあったけど、馬という趣味に救われたし、高校時代も自分に自信のあるものがあったから大丈夫でした。

でも社会に出るともし飛びぬけて何かできるものがあったとしても、何かの能力が低いとそこを叩かれるし、

今の日本は社会人のボーダーがあって、全部がそのボーダーを超えていることが求められますよね。

何か突出したものがある人より、全てが平均点をマークできる人の方が今の日本では重宝されています。

「会社の型にハマれる人だけが生き残る社会ですね。」

 

ちなみに今のアルフさんのお仕事は?

「僕は今パソコン教室のインストラクターをやっています。」

凄い。私プログラミングとかできる人本当に尊敬します。(笑)

「(笑)。あれも規則性があって、英語と同じですね。英語もちゃんとやると規則性があります。

実は僕が英語を覚えられたのは馬のおかげなんです。馬の名前が英語が多いので。

僕の好きな馬の名前がシンボリルドルフというんですけど、好きなものと関連付けていくと勉強しているつもりがなくても頭に入ってきます。

僕は馬が好きだからこそ覚えられたことが沢山あって、例えば馬の名前を全部調べたりして得た知識は忘れることがないですね。

好きなものから派生した知識を身に着けていくって、一番効果的ですね。

「学校の教育ももっと面白そうに教えたらいいのにと思うことがあります。自分がもし馬学っていうものを教えるんだとしたら面白く教える自信があります。

例えばなんで馬は馬面なのかとか。教科書に載ってないようなもっと面白いことを。」

アルフさんの馬学講習、絶対面白そうです。

 

できることに向き合う誠実さ

 

今お仕事で生徒さんに教える時に心がけてることはありますか?

「そうですね、これを覚えたらどういうことに使えるかというのは必ず言うようにしてます。

生徒さんで多いのが、違う方法でできるけどなんでこっちじゃないといけないんですか?っていう質問なんです。

その時にその方法にはちゃんと意味があって、このあとこれをするからこういう手順を踏んだ方がいいとか、行動の意味をちゃんと先に伝えることを大切にします。

それを知ってると生徒さん自身が自分で考えて作業できるようになりますから。」

 

アルフさんの教え方は機械的に教えるんじゃなくて血が通った教え方です。それができる人は実はすごく貴重です。

発達障害を持ち、みんなが簡単にできることができなかったと語るアルフさん。

全てが平均点のボーダーを超えることを必要とされるこの社会で、それでも能力を発揮して自分のできることに誠実に向き合っている印象を受けました。

 

そんなアルフさんの軸は?

「軸ですか。なんかユーチューバーっぽい言葉になっちゃうけど好きなことで生きていく ですね。

傍から見たら僕は今馬の仕事をしていないし、どこが好きなことで生きてるのって言われそうですけど、

パソコンに興味を持ったのも馬の本場であるイギリスやアメリカやオーストラリアの情報を得るためにですし、

馬の論文書くのであればワード使えないといけないし、馬のデータ分析するにはエクセルで統計扱わないといけないし。

 

覚えようと思ったわけじゃなくて、馬について調べたくていろいろやってたらパソコンできるようになってたというだけで、勉強したという意識はなかったです。

あと言葉もイギリス・アメリカ・オーストラリア、全部英語圏なので現地の論文を読みたくて英語できるようになって、って。

大学もたまたま馬の勉強をしたくて行った大学でカウンセリングの知識を得て、今の教える仕事に生きていて。全部つながる。

日常生活に馬があふれてます。(笑)」

と笑顔で話すアルフさん。そのさわやかさはまさに馬王子というあだ名がピッタリです。

「僕は馬が好きな自分が好きです。みんなも自分が好きと思うものにもっと自信を持って欲しい。

発達障害を持っている人で僕の動画を見てくれている人に多いのが、自分の好きなことが何もないっていうコメントなんです。

でも実際当事者会で会って話をしてみると、自分で改造したロードバイクに乗ってたり凄いことじゃんって思う特性を持ってる人はたくさんいます。

アニメや漫画が好きでその知識がいっぱいあるとか。僕はそれでいいと思うんですよ。そこから勉強できることっていっぱいあるし。

僕はゲームも好きだけど、そこから伸びていく知識が生活で生きてくる。ジャンプで連載していた漫画のブリーチとかで僕はスペイン語覚えましたもん(笑)」

そうやって言葉覚えた人は他にもたくさんいるでしょうね(笑)。

「そう。同じ言葉が他の漫画で出てきたら絶対忘れないです。もうゲームの延長線上に知識があるみたいな。」

今一番皆さんに伝えたいことは?

何かを好きになってる自分を好きになってほしい!

 

最近好きなことや趣味を見つけられない人が多いと感じると話すアルフさん。

しかしそれは自分の一日のルーティーンに組み込まれ過ぎていて、気が付いていないだけとも言っていました。

自分の良さは自分ではなかなか見つけられないもの。

何かを好きな自分を好きになるというのは、自分に対して誠実に楽しく、そして真剣に生きていくことかもしれません。

 

アルフさん、今回は楽しい時間をありがとうございました。

機会があれば是非アルフさんの馬学講習聞きたいです!^^

アルフさんのチャンネル→https://www.youtube.com/channel/UCUgC9ASgv5oBUYUYswtqWoQ

インタビューに関するお問い合わせ

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